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こころの健康
お元気ですか。あなたのこころ。
全国の自殺者数は、平成10年に急増して以降、年間3万人を超える状態が続いていました。国においては、平成18年に「自殺対策基本法が制定、平成19年に自殺総合対策大綱が策定され、自殺は個人の問題ではなく社会的な問題であると認識されるようになり、国を挙げて自殺対策を総合的に推進した結果、自殺者数は減少傾向にあります。
しかし、それでも未だに非常事態は続いており、福岡県の自殺者数は年間800人前後、本市においても毎年10人前後が自殺で亡くなられています。
自殺は、その多くが追い込まれた末の死です。自殺の背景には、健康上の問題だけでなく、介護疲れや育児不安、過労、生活困窮、いじめや孤立などさまざまな社会的要因があることが知られています。このため自殺対策は社会全体の自殺リスクを低下させる方向で推進することが必要です。
さまざまな悩みにより、精神的に追い込まれてしまうことは誰にでも起こり得ます。ひとりで、悩まずまず相談しましょう。また、身近な人のサインに気付いたときも、まず相談しましょう。
あなたをサポートするための様々な取り組みがあります。電話で話したい、SNSで話したい、その他どこに相談したらいいかわからない時は、「支援情報検索サイト」にて悩み別、方法別、地域別に相談窓口を検索することができます。
まもろうよ こころ 厚生労働省<外部リンク>
こんなサインはありませんか?
次のようなサインを数多く認める場合、自殺の危機が迫っています。
自殺のサイン(自殺予防の10+1か条)
- うつの症状(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断できない、不眠が続くなど)がある
- 原因不明の身体の不調が続く
- 酒量が増す
- 安全や健康が保てない(治療を中断する、些細なことでトラブルを起こすなど)
- 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
- 職場や家庭でサポートが得られない
- 本人にとって価値あるもの(職、地位、家族、財産)を失う
- 多額の借金がある
- 重症の身体の病気にかかる
- 自殺を口にする
- 自殺未遂に及ぶ
うつ病とは?
憂うつな気分や、趣味などを楽しめない状態が2週間以上続き、日常生活に支障をきたしている場合、うつ病の可能性があります。
病状
- 気分が沈む、憂うつである
- 興味や意欲が出ない
- 不安、イライラ、落ち着かない
- 集中力・思考力の低下
- 疲れやすい、身体がだるい、食欲がない
- 不眠が続くなど
時には、うつ症状のために、自分を責め、死にたくなることもあります。できるだけ早い時期に治療を始めることが大切です。
あなたにもできる自殺防止のための行動
気づき
こころの不調を示すサインなど「自殺のサイン」に気づく。
つなぎ
出来るだけ早い時期に、相談・受診ができる専門医や専門機関を勧めるか、相談窓口を紹介する。家族や友人、上司などに相談し、協力を得る。
見守り
本人に寄り添い、焦らず温かく見守り、支えていく姿勢をとる。
まずはひとりで悩まないでまずは相談を
自殺予防に関する福岡県内の相談窓口<外部リンク>
福岡県地域自殺対策推進センター<外部リンク>
きもち よりそうライン@ふくおかけんのご案内
福岡県では、多くの若年層が日常的なコミュニケーション手段として利用しているLINEを活用した自殺予防SNS相談窓口を令和4年7月7日に開設しました。本窓口では、若年層に年齢が近い大学生相談員や有資格者に、匿名で相談することができます。
きもち よりそうライン@ふくおかけん<外部リンク>