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マダニによる感染症に注意しましょう
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?
主に感染マダニに刺されて発生する感染症です。
病気の特徴(症状)
主な初期症状は、発熱、全身倦怠感、消化器症状で、時に意識障害などの神経症状や出血症状が出現する。重症化し、死亡することもあり、特に高齢者は重症化しやすい。
感染経路・感染状況
主に感染マダニに刺されて感染する。西日本で患者報告が多く、春から秋にかけて患者発生が多い。また、発生した猫や犬の体液からも感染することが報告されている。特に、猫は感染・発症したときの症状が強く、感染猫からの咬傷や接触による飼育者や動物病院従事者の感染例も報告されている。
※2025年発症例
2025年5月、三重県内の獣医師が、SFTSに感染した猫の治療を行った後に、SFTSに感染し死亡するという深刻な事例が発生した。
予防
家庭で飼育している動物にマダニの駆除・防虫薬を使用し、動物が体調不良の際には、動物病院を受診する。
むやみに弱った野生動物に手を出さない。マダニに刺されないよう、草むらや藪(やぶ)など、マダニが多く生息する場所に入る場合は、肌の露出を少なくし、マダニに効く虫除け剤を使用する。