本文
野良猫にエサを与えないで!
曲川清掃を終えて
曲川清掃にて大量の猫缶を拾いました
令和6年10月27日に曲川清掃が行われました。
川沿いや沿道に捨てられたごみの中で、特に目立ったのが大量に放置された猫缶でした。
猫缶が多くみられる 分別したビンカン類
野良猫にエサを与える行為は、一見すると動物に優しく動物愛護に見えますが、そればかりではありません。
猫にとって健康を害することもあります。
放置したエサは腐敗したり、虫が発生したりします。そのエサを食べることで、猫が病気になってしまうこともあります。また、栄養状態が良くなると出産回数が増えて、不幸な猫が増えてしまいます。
『猫のため』と思って行う行為が、決して猫の幸せにならないことも知ってください。
※公共の場所や他人の土地に、猫のエサや水入れを置く(放置する)行為は、ごみの不法投棄になります。
野良猫との関係
野良猫にエサを与えるとどうなる?
野良猫は、自然の中で生きています。
その自然の中に生きている野良猫にエサを与えるとどうなるでしょう。
1、エサをくれる場所に野良猫は集まる
2、集まることで、周辺の場所が縄張りとなり、ふん尿被害が増える
3、生態系が崩れ、出産回数が増える
4、野良猫が増えて、野生下で生きられない仔猫等がカラスに襲われたり、車でひかれたり等の事故が多くなる
上記のように、『猫のため』とエサを与えることで、不幸な猫が増えることがあります。
野良猫を見かけたら
猫は昔から人間の近くにいる身近な動物です。
生態系を崩さず、野生の動物と関わるためには『見守る』ことが大切です。
一時の感情でエサを与えると、自然の中で生きる力をなくし人間に依存してしまいます。
その子の一生に責任が持てるでしょうか。
もし、それでも『この子を救いたい』という気持ちが強ければ、ぜひ『飼い猫』としてお家に迎えてください。
エサを与えても、避妊、去勢の手術をしても、野良猫は自然の中で暮らすことになります。
「自由に行動していた猫を完全な室内飼いにするのはかわいそう」という声も聞くことがあります。
しかし、野良猫の寿命は3~5歳程度、飼い猫の平均寿命は14.2歳と言われています。なかには20歳を越える飼い猫も見られるようです。
この寿命だけを比べてもどちらが幸せかわかると思います。
野良猫にただ、エサを与えるのではなく、そのひとつの命に責任を持ち適切なお世話をすることで、健康で幸せな一生を過ごすことができます。