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飼い猫は屋内で飼いましょう
飼い猫を放し飼いにすると・・・
市には、猫に関する苦情が多数寄せられています。
苦情の内容は、ふん尿や鳴き声などの生活環境被害に関することが主ですが、その多くは、飼い主の無責任な飼い方が原因となっています。また、放し飼いにする事によって迷子になったり、事故でけがをする可能性があるため、猫にとっても良いことではありません。 ふん尿などの後始末や動物の健康へ配慮して適切に飼育することは飼い主の責任です。
猫の飼い主さんへ5つのお願い
1.屋内で飼いましょう
猫は十分なえさと上下運動のできる高さがあれば、特に広い生活空間を必要としません。屋内で飼うことで、周囲に迷惑をかけることなく、事故や感染症から猫を守れ、迷子を防止できるなど、多くの利点があります。
2.不妊去勢手術をしましょう
猫は、生後半年程度から出産可能になり、年に2回から4回出産し、一度に4から8匹産むことができるため、あっという間に増えてしまいます。責任を持って仔猫を産ませるのでなければ、不妊去勢手術をして、多頭飼育崩壊<外部リンク>につながる過剰繁殖を防ぎましょう。
また、手術をすることで生殖器の病気や繁殖期におけるケンカや臭いの予防にもつながります。
※特にめす猫の避妊手術における最大のメリットは「乳腺癌の予防」にあります。なぜなら猫の乳腺癌(乳腺腫瘍)の99%は未避妊の猫に発生します。早期の避妊手術は乳腺癌発症の予防効果があり、生後6ヶ月未満に避妊手術を受けた猫では91%、生後7〜12ヶ月で避妊手術を受けた猫では86%の予防率がある(未避妊の猫に比べて乳腺癌の発症を予防効果がある)と言われています。そのため、猫の避妊手術を受ける最適な時期は生後6ヶ月未満、遅くとも1歳未満です。ただしあまり早すぎても骨などの発育に影響があるため動物病院に相談しましょう。
飼い猫の健康を守るためにも、不妊去勢手術を行いましょう。
3.迷子札をつけましょう
衰弱や事故などで自力で歩けなくなった負傷猫は、保健所で保護収容されます。これらの猫のほとんどは、飼い主が判明していません。自分の飼い猫に責任を持つためにも、迷子札やマイクロチップなどを猫に装着し、飼い主がわかるようにしましょう。
4.絶対に捨てない
猫を捨てることは犯罪です。(1年以下の懲役、または100万円以下の罰金)
やむを得ず飼うことができなくなったときには、新しい飼い主を見つけるよう最大限の努力をしましょう。
5.最期まで責任を持って飼いましょう
猫は15年~20年くらいの寿命があります。病気になった、体が弱って世話が大変になったからといって、途中で放棄せずに、習性、生態を理解して最期まで責任を持って飼いましょう。